SPECIALIST.01
お客様の目標を叶えるために
僅かな可能性も見逃さない鋭い視線

SPECIALIST INTRODUCTION
成田製陶所 製造部製造技術グループ
水野 広大2004年入社
機能、材質、工程、コスト…、絶えず考える、
進化への模索。
取り扱う製品の多くは、お客様のご要望に合わせて提供する『NARITAオリジナル』の結集です。
たとえば「新たな製品のための最適な原料を供給してほしい」「従来品に改良を加え弱点をなくしたい」「原料を見直したい」「品質の変化を最小限に抑える」「コストダウンの最善策は何か」「加工方法をシンプルにしたい」などなど…。
お客様はもとより社内から寄せられる事情はさまざまです。お客様が実現させたい目標を深く理解し、その解決方法を探るのが私の仕事です。

従来と同じ品質を違う原料や工程で製造できるのか?
たとえば、Aという原料の調達が困難になったらどうする?工程が変わると品質にどう影響する?といった具合に、一連の製造過程で、ありとあらゆる変化に対してその影響を調査していきます。とはいえ、新しいパラダイムを創り出すのは容易なことではありません。既成概念を取っ払って品質も価格も納期もキープしつつ供給体制を整えるなんて、そんな魔法はありません。
今ある条件の中から犠牲にできないものは何か。高めていくものは何か。お客様の求める品質の商品を製造するためにどんなことができるのかをリストアップしていきます。過去の実験データや、積み重ねてきたノウハウも駆使して、お客様が求める以上の成果を提供するために尽力しています。
原料の変更はもちろん、調合する他の原料の割合や加工時の環境要因など、さまざまな条件で地道なトライアンドエラーを繰り返していきます。

見逃しそうなわずかな異常に人知れず向き合う。
長い歴史を歩んできた成田製陶所ですから、古いお付き合いのお客様ともお取引させていただいています。中にはお客様が所有されている製造設備ごと当社でお預かりし、加工プロセスそのものを当社で行うこともあります。相互の信頼があってこそできる体制です。
そんな生産設備でエラーが発生した時、慎重な対応や大胆なジャッジは私の腕にかかってきます。
以前、この設備内を稼働中、数値にわずかな異常を見つけました。見逃してしまいそうな小さな数値の差ですが、品質への影響も出る可能性があります。見て見ぬフリでは信頼関係に傷がついてしまいます。自分にしか気づけない異常であるなら、自分が責任を持って品質を守り抜こう。
いつ終わるとも終わらない原因追求をしている時、生産稼働は止まります。焦ります。
でも、投げ出したら誰がやる?そんな舞台裏の努力をお客様からご評価いただけたことは、私の小さな誇りになっています。

依頼を受けたら「とにかくやってみます」
いくつものお客様のニーズに耳を傾け、それに向き合うことを続けていると、お客様の方からさまざまなご相談が私のもとにやってきます。
経験値で解決できることもあれば、未知の案件もあります。いや、正直に言うとかなり無茶ブリなご依頼だって一度や二度ではありません。
そのたびに頭を抱えることもありますが、それでも決して「できません」とは言いません。
NARITAだったら解決できるかも…と、ご相談くださったことを解決したいのです。
できるかどうかわからない難題こそ、まずは「やってみます」とお答えしています。時間をかけて方法を探せば解決の糸口は見えてくるものです。
水野に相談すればとりあえず解決策を考えてくれるはずだ、と思っていただけることが私の自負です。